頻度の高い症状

ここでは、頻度の高い症状についてご説明いたします。

(1)頭痛

患者の80%以上が訴え、46%は後頭部、34%は頭全体、
20%はそれ以外の場所(顔面)に頭痛を訴えます。
また以前から、頭痛症状がある方の痛みを増長させます。

(2)放散痛(シビレ)

先程説明しましたスパズム(持続性筋収縮)が起こり、
首から出入りする神経を圧迫し、上腕・前腕・手指にシビレを発生させます。
左右差はないと思います。来院する患者さんの半数は放散痛を訴えます。

(3)運動制限(動かない、動かない方向がある)

受傷してから1週間からそれ以上。この症状が出現する患者さんもいます。
これは痛みの軽快と共に徐々に多くの方は良くなってきます。

(4)頚部、背部、腰部の痛み

事故後、受診する患者さんの60%以上が頚部(首)に痛みを訴え、
背中の痛みは65%が6時間以内、28%が24時間以内、
残りは72時間以内と一般的な統計等で言われています。
事故直後から腰に痛みが発生することはありますが、
4日~10日後に腰に痛みを訴える患者さんも大勢います。

(5)筋力の低下

頚腕神経叢(鎖骨付近にある。腕にいく神経の束)障害、
頚神経及び頚背神経根症により、神経領域の筋肉の力が低下します。

(6)めまい、耳鳴り、難聴

50%は自分自身がグルグル回るかのように感じる回転性めまいを訴え、
10%~15%は耳鳴りを訴え、難聴を訴える患者さんが数%います。

(7)その他の症状

イライラしやすい、過度に神経質になる、うつ状態、記憶力の低下、注意障害など交通事故が原因で性格が変化していまい、メンタルクリニックを紹介し受診して貰う場合もあります。